

- 2016年4月11日
パナマ文書流出に思うこと
先週、「パナマ文書」流出のニュースが世界を飛び回りました。 これについて思うことを少し書き留めておきたいと思います。 「パナマ文書」とは、パナマの法律事務所モサック・フォンセカによって作成された機密文書であり、今回話題となったのはそこにタックスヘイブンを利用する世界中の個人、法人の詳細な情報が記されており、その中に各国の国家指導者を含む政治家や富裕層、公的機関にいたるまで含まれていたということです。 ご存じのとおり、世界中の国々は米国を筆頭に脱税回避のため、FATCA(米国)、CRS(OECD加盟国)など資産状況を共有できる仕組みを作り上げようと躍起になっているところに、それを指導する立場の人間を含む多くの方がタックスヘイブンを利用した資産隠しに参加していたということになります。 私自身、このニュースに対して特に驚きもありませんでした。 世界の富裕層をはじめとしてタックスヘイブンを活用すること自体は当たり前のことだと考えていたからです。 このニュースをみて一部の人たちだけの問題とだけみるのか、今後の自分たちを含む大多数の人がかかわる問題とみるのか