

- 2021年7月29日
FTライフRegent 2 Premier VS.サンライフVictory
香港の保険会社の提供する貯蓄プランの中で死亡保障よりも貯蓄性に重きを置いた両プランは比較対象となることがよくなります。 会社の信頼性などという点では個人的にはサンライフを推しますが、設計書ベースでそれぞれを見た場合にはFTライフ社のRegent 2 Premierを選択するという方もいるように思います。実際にシンプルな現行の設計書ベースだと合計返戻率ではRegent 2 Premierに軍配が上がります。 しかし本当にそのような選択でいいのか、分析してみるために両商品の中身をブレークダウンしてみてみることにします。 まず運用方針について サンライフ社Victory FTライフ社Regent 2 Premier Fixed Income資産割合が多いほど保守的な運用がなされ、Non-Fixed income(Equity-like)資産割合が多いほど積極的な運用がされることになるのですが、上記をみると積極的な運用がされた場合の資産配分はまったく違いしかないのに対して、保守的運用時の資産配分についてはVictoryの方が安全資産の割合を80%まで増や

- 2021年7月19日
PRMP(ポリシーリバースモーゲージプログラム)とは?
PRMP(Policy Reverse Mortgage Program/ポリシーリバースモーゲージプログラム)とは、近年香港でできた制度であり生命保険証券を担保に金融機関から年金や一時金などを借入可能な制度です。 この制度ができる以前も証券を担保に貸し付けを受けられる契約者貸付制度は存在はしていましたが、金利も6-8%程度と高く一時金程度にしか活用はできませんでした。 しかし今回このポリシーリバースモーゲージプログラム(PRMP)が制度化されたことによりより年金目的に限られますがより安い金利で貸し付けを受けることができるようになりました。 借入の担保となるのはもちろん死亡保障ではなく解約返戻金なのですが、最終的な返済は死亡保険支払い時に保険金から差し引く形でもいいので年金受け取り後も返済を気にしなくていいという点がポイントです。 前提として運用性が高く貸付金利を上回るということが必要なので(逆だと途中で担保となる解約返戻金が相殺されて証券が消滅します)日本国内の生命保険では制度自体が成り立ちません。 FTライフの「On Your Mind」の見

- 2021年7月8日
相続対策、資産移転にサンライフ社Visionを活用してみる
皆さん、相続対策と聞くとどういった行為を思い浮かべますか? 時間をかけて対策するのであれば、万が一の際に相続人が死亡保険金受け取れるように生命保険を購入したり、生前贈与によって資産を次世代に移転したりといったことが一般的だと思います。 しかしあくまでも相続発生までに時間がある=被相続人がある程度若いことが前提です。 生前贈与にしても贈与金額が大きくなると贈与税は跳ね上がりますし、生命保険にしても高齢になると加入自体難しくなったり加入できたとしても高額な保険料が必要となり思ったような成果を上げることは難しくなります。 また日本では相続人が元気なうちからなくなった時のことを考えるというのは道徳的な問題を感じる方もおおくいらっしゃいます。 そして当事者が高齢になって初めて具体的な対策を考えようとするのですが時すでに遅しといったことが多くあります。 そういう時にできることはシンプルに相続資産の価値を圧縮してしまうことです。 当然資産価値が減った状態で相続が発生すれば評価額は小さくなります。 また資産価値の圧縮された状態で将来の相続人へ贈与されれば低い贈与