

- 2021年8月23日
香港の現状を第三者機関の評価をもとに考える
昨年の国家安全維持法施行以来、相変わらず香港の現状への不安を訴える人は多い。 私のように香港の金融機関をベースに仕事をしていると話の中で必ずといっていいほど、香港の金融機関は大丈夫なのかと聞かれることになる。 特に漠然とした無知からくる不安の解消というのは非常に困難で、一部メディアなどの報道などにより完全に知識までもがコントロールされているといってもいい。ある意味、秀逸な洗脳活動といえるかもしれない。 そういった場合、聞く耳を持たない人も当然いてその人に対してわざわざ時間を割くことはないが、漠然と悩んでいるような方には香港にいる私から見た評価ではなく、第三者機関の評価をもとに説明をすることにしている。 第三者機関の評価などはたくさんあるが、今回はその中のひとつスイスのInternational Institute for Management Development(国際経営開発研究所)が毎年発表している国際競争力ランキングを紹介しよう。 このランキングは64の国と地域を4種の大分類である「経済状況」「政府効率性」「ビジネス効率性」「インフラ」な